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コラム・インタビュー

仮想通貨のリスクマネジメントと信頼回復への取り組み

GMOコイン株式会社 代表取締役社長

石村 富隆 氏 インタビュー

インタビュー 2018年10月9日 投稿

GMOインターネットグループのGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の連結子会社であるGMOコイン株式会社は、FX取引高6年連続世界一位を誇るGMOクリック証券などで培った金融ノウハウを活用した仮想通貨取引サービスを提供しています。代表取締役社長の石村富隆氏に、同社サービスの特徴から仮想通貨業界の現状と展望まで、様々なお話を伺いました。

GMOコイン株式会社 代表取締役社長
石村 富隆 氏

1997年東洋信託銀行株式会社(現:三菱UFJ信託銀行株式会社) 入行後、株式会社ライブドアにて外国為替証拠金取引ビジネスの立上げに従事。
その後、OANDA Japan株式会社の設立および代表取締役に就任、GMO CLICK UK LIMITED(現:GMO-Z.com Trade UK Limited)の取締役CEOを経て、2017年12月にGMOコイン株式会社の社長に就任。

インベストコア株式会社 代表取締役社長CEO
伊藤 慎佐仁

株式会社三菱銀行(現:株式会社三菱UFJ銀行)で為替資金部などに勤務後、ソフトバンク株式会社の財務部にて大型の資金調達などに従事。SBIホールディングス株式会社の取締役常務執行役員、ヤフーグループのワイジェイFX株式会社の代表取締役社長CEOなどを歴任。2016年には社会的インパクト投資を実践するネクストシフト株式会社を創業。インターネット金融の黎明期から関わり、銀行・証券・保険・住宅ローン・FX・投資助言業など幅広い金融事業に従事してきた。これまで、上場企業2社で代表取締役、上場企業3社で取締役。現在は、社会的インパクト投資やブロックチェーンなどフィンテックに幅広く関わっている。

「仮想通貨の信頼回復へ、業界全体で取り組んでいる」

2018年3月8日の業務改善命令についてはスピーディーに業務改善計画などを出されていて、しっかりとした対応をされていますが、改めて、どういう指摘があって、それに対してどういう対応をされたのかを、可能な範囲で教えていただけますか?

公表されている通りですが、2018年3月8日の業務改善命令では、実効性のあるシステムリスク管理態勢の構築が必要であるとのご指摘を受けました。
お客様や取引が急増する中、昨年11~12月に数回のシステム障害が発生し、お客様にご迷惑をおかけするということがありました。お客様の大切な資産を預かってサービスを提供しているという立場にある企業としては、いかなる状況でも問題なくお客様にサービス提供をできるような体制を整備しなければなりませんので、指摘事項については真摯に受けて止めています。

GMOインターネットグループではホスティングなどの事業も行われていますので、取引のボリュームが上がった時にシステムをうまくコントロールするといったノウハウは他社さんよりもお持ちですよね?

そうですね、おっしゃる通りです。GMOインターネットグループ内で知見やリソースを共有しながら対応できることは強みです。業務改善命令でご指摘いただいたことはより強固な体制構築をしていく機会であると捉えて、しっかりと対応していきます。

GMOコインは含まれていませんでしたが、今年6月に複数の仮想通貨交換業者に対する行政処分が出ました。仮想通貨業界全体として、信頼回復に向けて取り組むべきことについてのお考えを聞かせてください。

まず個々の企業で、それぞれに対しての改善命令にしっかり対応した上で、業界としてもしっかりとしたルール作りに取り組まなければならないと考えています。各社が個々に取り組むのではなく、仮想通貨業界が一丸となって協力し合い、例えば、仮想通貨特有のリスクの評価方法やセキュリティ対策の在り方など情報・ナレッジを共有していくためのベースを作り、環境整備を進めていく必要があります。2018年4月には一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が発足し、8月には自主規制団体の認定申請を行うなど対応が進んでいますが、私も同協会の理事として、スピード感を持って対応し、業界の発展に貢献していきたいと考えています。

仮想通貨特有のリスクとマネジメント

「仮想通貨特有のリスク」とおっしゃいましたが、投資家の立場で考えなければならないリスクとは、例えば外国為替のFXと比較してどういうものがありますか?

やはり他の金融商品と比較して、仮想通貨は流動性が低いことが挙げられると思います。
また、いまの状況だと、海外も含めた多くの取引所で仮想通貨が取引されていますが、その取引所が突然無くなってしまう可能性もなくはないのではないかと思います。我々は、お客様の大切な資産をお預かりする立場として、我々のカウンターパーティ先についても一定の審査を行い、リスクマネジメントを行っています。

FXの場合は、どこでカバーを取っているかを開示していますが、仮想通貨はそこまでする必要はないのでしょうか?

そういう話になる可能性はあると思います。

安心・安全な取引を提供して、FX同様「世界No.1」に

仮想通貨市場は、一時に比べて少し落ち着いていると思います、今後、仮想通貨市場の位置付けの変化や見通しについてのお考えを教えてください。

見通しというと難しいですね。ただ、2017年や2018年始めは過熱しすぎている感じもあるほどに仮想通貨の価格のボラティリティが大きかったですが、今は少し落ち着いてきています。今後は、仮想通貨の価格変動だけではなく、仮想通貨やブロックチェーンをどう使っていくのか、それを活用してどういうバリュー出していくことができるのかという点により注目が集まり、各社が切磋琢磨し、色々なサービスが登場してくるようになるのではないかと思います。
GMOコインとしては、お客様にとって安心と安全な取引環境の整備に努め、もっと便利で使いやすいサービスを提供していきたいと思っています。

GMOコインのサービスについて、セキュリティなどの安心の面で伝えたい事はありますか?例えば、お金そのものが直接抜かれてしまう可能性があることは、仮想通貨が初めてではないかと思いますが。

我々はお客様の資産をお預かりしているので、24時間365日監視する態勢をとり、しっかり管理をしています。
少し前に、仮想通貨を保管するウォレットがコールドウォレットかホットウォレットかということが話題にあがりましたが、我々は当然最初からコールドウォレットで対応していますし、今後も安心してお取引いただけるよう体制を強化・進化させていきます。
サービス面では、まだお客様のニーズに対応できてない部分もあるので、お客様の声を取り入れながら、より良いサービスをリリースしていきたいですね。最終的にはNo. 1を目指して、さらにリーズナブルでもっと便利に取引できる環境を提供したいと考えています。

GMOコインの口座開設は、現在どのくらいのペースですか?

1か月におよそ1万口座ぐらいで、2018年8月末時点で約18.7万口座です。

すごいペースですね。月に1万だとおそらくFXより多いですよね?
年齢層とか性別に特徴はありますか?

そうですね。仮想通貨をお取引されるお客様の裾野はやはり広いと感じています。「メディアで話題になっているのでちょっとやってみようかな」と取引を始められた方も多かったからではないかと思います。年齢層は、コアなところはFXとかとあまり変わらないと思います。30~40代の男性が多いですけど、それ以外の層の方も結構いらっしゃいます。

ブロックチェーンは、良い面がもっとフォーカスされるべき技術

少し話題を変えて、“仮想通貨の未来”について、石村さん個人の思いを教えてください。

今は仮想通貨のリスクなどネガティブな点ばかりがフォーカスされてしまっているようにも思うので、最初に仮想通貨が注目された時のように、ブロックチェーンの技術など、その可能性がフォーカスされてもいいかなと思います。もっと色々な仮想通貨の使い方が出てくるのではないかと期待しています。

ブロックチェーンを使ったプロジェクトなどで、興味があるものはありますか?

海外のICOでGMOコインに扱ってほしいとか、コインを上場したいという話をいただくことがあります。日本では法律を含めたルール作りがまだ整っていないので対応は難しいですが、そういうプロジェクトに携わっている方は、仮想通貨を使って面白い取り組みに挑戦されているなと感じることがありますね。
例えば、ブロックチェーン上で著作権を管理して動画配信サービスの著作権保持者にしっかりお金が渡るようにしようといったプロジェクトや、アフリカの農産物の出所がブロックチェーン上で分かるようにしてフェアトレードを実現しようというプロジェクトなどは、とても面白いと思いましたね。

ICOについてはどうお考えですか?例えばICOのコンサルティングを行うなどの構想はありますか?

ICOについては、自主規制をちゃんと作らないと、ということが業界団体でも議論されています。そこをしっかりしないと先に進むことはなかなか難しいですね。
我々はどちらかと言うとプラットフォーマーなので、コンサルティングをやっていくということは今のところ、あまり考えていません。

賞金がビットコイン?「FC琉球」にスポンサード

話題が大きく変わりますが、サッカー「FC琉球」のスポンサーをされているんですよね?

FC琉球へのスポンサードはどちらかというと仮想通貨ドリブンな感じだったんです。先方も仮想通貨に興味をお持ちで、そういう話から、スポンサードもやってみましょうか!みたいな感じで始まりました。
今季FC琉球をスポンサードすることになって観戦にも行ったんですが、FC琉球は沖縄の人にはすごく愛されているサッカークラブだと感じました。マン・オブ・ザ・マッチに1BTCを授与しますとか、現在のJ3からJ2に昇格したら昇格ボーナスとして10BTCを贈呈しますという発表をしたら、結構ニュースになりました。

1BTCといっても何十万ですからね。

FC琉球さんも、初めての取り組みとおっしゃってました。
今後も、仮想通貨業界が盛り上がるような話題作りの仕掛けを展開していきたいと思っています。

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