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コラム・インタビュー

TAOTAOのセキュリティと、仮想通貨(暗号資産)の将来像

TaoTao株式会社 代表取締役

荒川 佳一朗 氏  インタビュー

インタビュー 2019年8月7日 投稿

ヤフーグループの関連会社であるTaoTao株式会社。資本的なバックアップだけでなく、強固なセキュリティを整えることで、いち早く金融庁から仮想通貨交換業者としての許可を得て事業をスタート。今回は代表取締役の荒川佳一朗氏に、仮想通貨取引所「TAOTAO」の特色や今後の展開などについてお話を伺いました。その内容を全2回でご紹介します。

TaoTao株式会社 代表取締役
荒川 佳一朗 氏

慶應義塾大学卒業後、2002年ソニー株式会社に入社。2006年にヤフー株式会社へ入社し、ソニ-生命保険株式会社へ転職したのち、再びヤフー株式会社へ入社。2017年よりワイジェイFX株式会社代表取締役社長に就任。2019年3月にTaoTao株式会社の代表取締役に就任。

インベストコア株式会社 代表取締役社長CEO
伊藤 慎佐仁

株式会社三菱銀行(現:株式会社三菱UFJ銀行)で為替資金部などに勤務後、ソフトバンク株式会社の財務部にて大型の資金調達などに従事。SBIホールディングス株式会社の取締役常務執行役員、ヤフーグループのワイジェイFX株式会社の代表取締役社長CEOなどを歴任。2016年には社会的インパクト投資を実践するネクストシフト株式会社を創業。インターネット金融の黎明期から関わり、銀行・証券・保険・住宅ローン・FX・投資助言業など幅広い金融事業に従事してきた。これまで、上場企業2社で代表取締役、上場企業3社で取締役。現在は、社会的インパクト投資やブロックチェーンなどフィンテックに幅広く関わっている。

FXでの経験を活かして安定した取引所を開発

(伊藤)ヤフーグループが資本参加してからサービスインまで、どれくらいかかったんですか?

(荒川)1年ちょっとです。ベースのシステム開発を丸々やっていたのと、サービスを出すのに必要な業務を作るのにそれくらいかかりました。想像以上に時間がかかった面はありますけど、結果的にいろんな業界のニュースを見ながら進められたので、必要な時間だったかなと思っています。

(伊藤)実際ヤフーグループでFXを経験されているので、金融事業として整えなければいけない部分は認識されていたと思うんですが、どういうことをやってきたんですか?例えばセキュリティなど、強化した面はありますか?

(荒川)最近一番ホットなのはAMLとよばれる、マネーロンダリング対策のところです。どのようにしてお客様の中に疑わしい人が紛れ込まずに、健全な場として運営できるかというところです。これに関してはいろんな業界の知恵を借りながら業務を作り上げるというような形で進めています。
もう一個は純粋にシステムのところです。プレスリリースでも発表していますが、シンプレクスさんと一緒にやらせてもらっていて、FXのノウハウをいろいろ使って頂きながら開発しています。お客様に安定的にサービスを提供できる状態にあることが大切なので、慎重に開発を進めています。

(伊藤)なるほど。FXのようにトランザクションがかなり多いサービスを作って来られた実績のある会社なので、信頼できますね。セキュリティ面でそれ以外に何か取り組んでいることはありますか?ユーザーが見て安心できるような話としてなにかお伺いできれば。

(荒川)一般的に取引所として、我々が現時点で必要と思っていることは一通りやっています。そして、どう防ぐかも重要ですが、同時に、不幸にして他社では漏洩などが起きている事実を考えると、万が一の時に備えるっていうのはすごい大事だと思っています。

(伊藤)確かにそうですね。取引所の機能をオープンにすることで、リスクに晒されてるわけですよね。そういった背景で、初期の頃に参入された企業さんって、ユーザーベースは多いけど、想定していた以上にセキュリティとかシステムに対するコストや投資額が上がっていると思うんですが、実際どうなんでしょうか?

(荒川)確かに上がってますね。特にリスクコンプライアンスのような人的要件では要請がすごい高いと理解しています。そのコストは当然持つべきものとしてやっていくんですが、純粋に費用面で見ると、他の領域のスタートアップと比べても投資コストは高いですね。お客様のお金を扱っているので、当たり前なんですけども。
本当に業者がしっかりしないと業界も盛り上がらないと思いますし、業界として色んな経験をしてきた中で、それを活かしてやるっていうのは当たり前の話だと思っています。

TaoTaoは、社会的インパクトを生み出せる場を目指す

(伊藤)STOに興味があるとのことですが、どういう観点で興味をもたれていますか?

(荒川)STOって資金調達の一つの新しい可能性じゃないですか。社会的インパクトをしっかり生んで「未来に良いことをしますよ」という主体がIPOとは少し違うハードルで取り組める。それが結局のところマーケットにもそうだし、世の中にも良いことや多様性を生むきっかけになりうると思っています。どちらかというと僕は、決済は当然にやるべきことで、STOは意識してちゃんと取り組みたいものという感じです。社会的インパクトって、現状では株式市場を通じてのIPOでは資金調達は難しいので。

社名のTaoTaoというところに戻るんですが、コーポレートスローガンでは「新しいお金。新しい世界。」という風に言っています。まさにこういった多様な主体がちゃんと資金調達をして、仮想通貨・暗号資産という新たなお金を通じて、多様な取り組みを後押しできる場、つまり新しい世界を作るという、それが自分の目指してるところになります。

(伊藤)そういう意味では確かにソーシャルプライベートエクイティだとか、ソーシャルIPOみたいな議論がされていて、僕らもそこの分科会に入ってちょっと喋ってきたんですけど、一つは経済的リターンを最優先でいくと、当然ソーシャルリターンを求めるのは純粋な経済的リターンに比べるとパフォーマンスが落ちる。逆にパフォーマンス自体は落ちるかも知れないんだけど、投資家から見れば社会性のあるポートフォリオを全体の中で一部持つんだ、というような考え方だと思うんですが、荒川さんはどう思われますか?

(荒川)中長期で見ると純粋な経済的なリターンとか、ESG投資のリターンっていうのはそんな相反しないと僕も思っています。どこに時間軸を置くかという問題のような気がしていて、仮想通貨・暗号資産というのは、お金自体をデザインできるから、そこの時間軸を長く見ることに対して一定のアドバンテージがあるんじゃないかな、と思ってるんですよ。ちょっと言ってることが段々TAOTAOのサービスから離れてきてますけど、そういうことをやりたくて自分はここにチャレンジしてみたんです。

(伊藤)ヤフーグループとか、ソフトバンクグループとか、具体的にまだ構想段階でもいいので、連携していこうと思っていることはありますか?

(荒川)一番想像しやすいのは、やっぱりPayPayと何かするってことですよね。ただ、現状ではPayPayの方もおそらくすごく大変な競争をしている状態なので、まだそのタイミングじゃないのかも知れないな、とは思いつつ、今後はすごく近しい関係になっていけたらいいなと思っています。

(伊藤)最後に、今後の展望や、STO、荒川さんの考える世界観などについて伝えておきたいことはありますか?

(荒川)よくこういうインタビューでは「御社の差別化要素は何ですか」と聞かれるんですが、実際のところ、他社さんも含めてお互いにそこまでサービスに差はないと感じていて、それ自体は別に悪いことではないと思っています。むしろ、みんなでこの業界を盛り上げよう、お客様のためにしっかり僕ら業者自身が基盤を作っていこうというのが大事なことなんですよね。そのために、私はどうやってここで動いたお金を世の中とか社会とかに還元するかという会社としての実績づくりや、業界としての信頼・信用を積み上げていくプロセスが一番大事だと思っています。

自社の守りを固めるのも当然だし、預かったお金や利益を、どう世の中に還元するとか、そういうことをやりたいです。まだ行動に移せてないので、次お会いするまでに「こんな事やりました!」と言えるといいなと思っています。

(伊藤)期待してます!貴重なお話、ありがとうございました。

第1回はこちら

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