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コラム・インタビュー

CollaboGate(コラボゲート)が描くブロックチェーンの産業活用と、その未来像

CollaboGate(コラボゲート)CEO/Co Founder

三井 正義 氏

CollaboGate(コラボゲート)CMO/Co Founder

栗原 宏平 氏 インタビュー

インタビュー 2019年4月17日 投稿

ブロックチェーン技術を活用し、世界中のプロフェッショナルと仕事ができるプラットフォームの開発や、ブロックチェーンの産業実装を目的とした企業向けのワークショップや共同リサーチなどを国内外で行なっているCollaboGate(コラボゲート)。
このインタビューでは、CEO/Co-Founder 三井 正義 氏、CMO/Co Founder 栗原 宏平 氏のお二人に、経歴から自社サービスの内容や特徴をはじめ、ブロックチェーンの社会・産業実装の将来像まで、幅広くお話を伺いました。


CollaboGate(コラボゲート)CEO/Co Founder 三井 正義 氏

2015年、慶應義塾大学大学院X-Design修士卒業。SFCではコンピューター・サイエンスにおける自律分散協調システムの研究に従事。その後、ビトム株式会社を創業し、分散型3Dプリントシステムサービスを開発・運用。ブロックチェーンに特化した短期育成プログラムにおいて、日本分野のリーダーをつとめる。現在、Bitom Inc.にてCo-Founder 兼 CEO、BitMileにてCo-Founder 兼 CMOもつとめている。

CollaboGate(コラボゲート)CMO/Co Founder 栗原 宏平 氏

2012年、関西学院大学卒業。楽天株式会社にてコンサルタント営業を経験したのち、マンガコネクト株式会社を企業。複数のブロックチェーンプロジェクトに携わり、現在はワシントンDCに本部があるGovernment Blockchain Association東京代表もつとめる。ブロックチェーンやビジネスに関連する国際カンファレンスでも登壇経験があり、ブロックチェーンCMOとしてグローバルにコミュニティの育成を行う。

インベストコア株式会社 代表取締役社長CEO
伊藤 慎佐仁

株式会社三菱銀行(現:株式会社三菱UFJ銀行)で為替資金部などに勤務後、ソフトバンク株式会社の財務部にて大型の資金調達などに従事。SBIホールディングス株式会社の取締役常務執行役員、ヤフーグループのワイジェイFX株式会社の代表取締役社長CEOなどを歴任。2016年には社会的インパクト投資を実践するネクストシフト株式会社を創業。インターネット金融の黎明期から関わり、銀行・証券・保険・住宅ローン・FX・投資助言業など幅広い金融事業に従事してきた。これまで、上場企業2社で代表取締役、上場企業3社で取締役。現在は、社会的インパクト投資やブロックチェーンなどフィンテックに幅広く関わっている。

あらゆる産業でブロックチェーンの使い方をデザインし、実装できるR&D集団を目指す。

CollaboGate(コラボゲート)の事業領域について教えてください。

(三井)ブロックチェーン技術を軸としたR&D(Research and Development)を、2017年から東京とロンドンでスタートしました。本社はシンガポールにあり、今年日本法人も設立予定です。

会社のスタイルは、日本でいう株式会社のような形?

(三井)向こうで有限株式会社を作っています。メンバーは僕と栗原くん、あとはフルタイムではないですが、プロジェクトベースで手伝ってくれる方が全世界で40人くらいコラボレーターという形で関わってくれています。

(栗原)そうですね、案件ごとに動く感じです。コミットしている方だと、ロンドンのリサーチコミュニティを運営してくれる子がイギリスにいます。

(三井)Aliさんという方が、ロンドンチャプターでコミュニティ運営をしてくれています。

アリさんって、ジャシア・アリさんですか?

(栗原)そうです。その他にも内古閑さん(内古閑 宏 氏)にはプロジェクト運営もお手伝いいただいたりしています。皆さんとの関わり方は様々で、すごくコミットしてくれる方とは常に一緒にやっていて、他の方とは一緒に動けるときに動く感じですね。

CollaboGate(コラボゲート)のR&D、リサーチと開発の内容について教えてください。

(三井)初期は、ブロックチェーン技術が社会にどのように浸透していくのかにすごく興味がありました。技術自体への理解を含めて、カテゴリーを絞らずにリサーチしていましたが、2018年ぐらいからは、技術と産業の課題や新しい社会モデルにつなぐという点に取り組んでいます。産業に近いポジションでリサーチしているエンティティはあまり発見できないので、僕らがやろうという感じです。

産業と結びつける、というのはどういった分野ですか?

(三井)大きな枠組みだと、企業のデジタルトランスフォーメーションの一つの技術として、ブロックチェーンを位置付けて理解しています。多くの経営層は「データは次世代のオイル」であることを理解していますが、その燃料を使って何を作るかという発想がない。あるいは非常に限定的です。

そこで異なる企業や産業のデータを統合することなどを考えていく必要が出てきます。ブロックチェーン技術によって、これらのデータの通り道を整備することができます。
最近、内閣府が衛星データをオープンデータにして、それをどう使うのかというワークショップに参加しました。「衛星データはあるけど、これをどう使っていいかわからない」という問題がある。データを資産として捉えて、新しい価値を生み出す手段としてブロックチェーン技術が有効な場面はたくさんある。
データによる新しい価値をデザインして、技術実装できる集団は、グローバルでみても少ないですし、さらに社会実装となると、日本だけではなく海外とのネットワークや政府・法律との兼ね合いも出てきます。CollaboGate(コラボゲート)は分散型組織として、各地の専門家がより集まることでこれを実現しようとしています。

ブロックチェーンは、あらゆる産業間で個人データを安全に橋渡しできる。

今、色々な業界でブロックチェーンの活用が検討される中で、産業とブロックチェーンを結びつけるというのは具体的にどういったことですか?
例えば不動産業界や、サプライチェーンマネジメントでの活用など、色々なことが言われていますが、それと今のお話は違うのでしょうか?

(三井)対改ざん性などの機能部分に注目した業務改善は、金融やロジスティクスなどの領域で起きていますが、本質は、データそのものの価値をどう資産化して流通させるかという点にあると思います。

例えば人脈・ネットワークという価値の交換を、僕らは日常的にやっています。僕らはFinancial Capital(金融価値)と区別して、Social Capital(関係性資本)、Human Capital(人の持つ経験やスキルなど)、Nature Capital(自然資本)に区分しています。

僕らには世界中からユースケースが集まってくるので、それぞれの事例に対して、データの価値とその流通の方法を考えていく作業を続けています。すると、金融領域以外にも「ここに使える!」というシーンがたくさん見えてきます。
僕らの取り組みやポジションを伝えて、世界中に協力者を集めていく作業を、栗原が中心となってグローバルに展開しています。

なるほど!「データを資産と結びつけて交換する」ところにブロックチェーンの技術を使うということですね?

(三井)そうですね、それがやっと出来るようになった、インターネットで。

例えば、分かりやすい事例としてはどういったものがありますか?

(三井)僕はBitmile(ビットマイル)というプロジェクトの取締役を兼任させていただいています。ビットマイルでは、個人のデータの所有権を個人に戻すという大きなコンセプトがあります。個人情報が広告に利用された場合に、その個人にちゃんと収益が還元されるような仕組みを作っています。

個人データを個人がコントロールする世界になった時に、「僕が男性である」という情報だけでは何の価値もないですけど、「僕がどこの学校を出て、どんな仕事に就いてて、どんなものを食べている」というように、情報がどんどんインテグレートされると、データは価値や資産性を帯びてくる。これをどう動かし、管理するのか?という話ではブロックチェーンが使える、という大きな流れがあって、それは全ての業界でも同じことが言えます。

なるほど。Webでのサービスが個人情報を取得して、属性や趣味嗜好・行動履歴といったデータをどんどん取っていた。ただ、それが今はまだバラバラに存在しているということですよね。

(三井)はい、おっしゃる通りです。

それを、ブロックチェーンを使って個人ベースでまとめる。セキュリティはしっかりしているので、データを受け渡すにしても安心、ということですかね?

(三井)そうですね。あとはオーソリティがいなくてもグローバルで取引ができる。

分散して管理されているから、いわゆる漏洩リスクも少ない、と言っていいんですかね?

(三井)はい。そうだと思います。

なるほど。今までデータ活用で課題になっていたセキュリティの問題や、資産と見なされた場合の対価性の問題、そういった課題が解決されるような使い方を考えている、ということですか?

(三井)そうですね。そういう考え方で色々な産業を見ていくと面白くて、ヘルスケアのような秘匿性の高い個人情報は、個人が持つことで病院間で共有できるようになる。そこでAIや遠隔治療などの技術と出会うことになります。

IoTだと、例えばスマート冷蔵庫で、その人が何を食べているか、買っているかがわかると、その人の健康状態を推測することができたり。すると冷蔵庫事業が保険事業に繋がることになる。ある意味で、全ての産業は広義な金融事業に変わっていくんだと理解しています。

今まで細分化されていてバラバラだった情報を、ブロックチェーンというプラットフォームで一体化できるということですね。

(三井)技術的にはほぼできる。問題は、異なるエンティティ間・コンソーシアムでどう話して、協力して、競争していくか、というところ、ここはたぶん栗原の方が詳しいです。

(栗原)そうですね、ビジネス的な視点でいくと、日本にいると分かりづらいですけど、先日マレーシアに行った時に、フィリピンのユニオンバンクのCTOとちょうどパネルで一緒になりました。その時彼が話していたのは、そもそも若い世代は増えているのに若い世代は銀行口座を作らない、ということ。バンキングの人たちも、どうやって若い人に金融アクセスのハブを作っていくか、みたいな話をずっとしていました。もちろんフィンテック的な話もあるんですけど、若い人たちからすると、そもそも口座を作るってこと自体にすごく抵抗があるというか。特に発展途上の段階で銀行口座のない人たちがたくさんいる。その中で将来的にユニオンバンクは、ウォレットみたいなもので金融アクセスのゲートを作って、それをベースに新しいサービスにアクセスさせる、ということをやっていこうとしている。
彼らが発行するトークンがゲームで使えたりとか、ただ新しく口座を開くだけでなくて、その中に持っているトークンをトレードできたり、ちょっとエンターテインメント性を入れることで、最終的に実際の顧客ベースとして帰ってくる、といったところを狙ってやっている。
日本にいると銀行口座が開ける事って当たり前ですけど、開けない人たちは世界中にたくさん居ます。そういう人たちが増えていって、これから地域経済のエコシステムにどんどん入ってくると考えると、そこを取り込むという発想でビジネス的に使い始めている人たちも、国外に目を向けると徐々に出始めている、という印象はありますね。

大企業とブロックチェーンの産業実装を目的としたワークショップを開催

今、CollaboGate(コラボゲート)は35人くらいで動いていると伺いましたが、いわゆる大企業やグローバルカンパニーが入る必要はないんですか?

(三井)ちょうどそこを今年からやり始めています。今年の二月に、各産業の国内大手企業9社に向けて、『ブロックチェーン・ワークショップ』を、インフォバーン株式会社さんと共催しました。非金融系の産業も、今年から徐々にブロックチェーン市場に参入してきていて、ありがたいことにたくさんの数のリクエストをいただいています。スタートアップ単体ではなく、大企業のリソースをうまく活用しながら新しい価値を顧客に提供できる仕組みを、今年のプラクティスを通じて生み出していきたいと思います。

そこではどういうアイデアが出ましたか?

(三井)企業間のデータ統合の話がでました。詳細は省きますが、アスリートを証券化しましょう、というアイデアが出てきて。
例えば有名サッカー選手がいたとして、彼に色んなエンティティな情報を加工して渡していくと、サッカー選手がハコとなって情報共有ができるんですよね。ここがデータのプラットフォームになっていて、これがn人いれば、企業間で交換しなくても個人で交換することが出来る。
近年の規制の流れ的にもこの動きは起こるんだろうと思っていますね。GDPRであったり、公正取引委員会も個人情報の所有について議論している。こういう話が、産業の人を混ぜても出てくるというのが、面白かった点です。アスリートに紐づくトークンが移籍する際にマーケットから査定される点も、面白いと思います。

ブロックチェーンを使った「分散型人材派遣会社」にチャレンジしたい

それ以外の最近の取り組みについても教えていただけますか?

(三井)分散型の派遣会社みたいなものを作りたいと考えています。人材紹介事業者って、間に介在してずっとマージンを取り続けるという結構古いビジネス構造だったりします。紹介事業者に介在価値がある場合はいいですけど、例えばブロックチェーンの人材紹介支援だったら、どこのリクルートメントの会社より僕らの方が詳しい。会社は人材を探していて、人材はいいプロジェクトで働きたいというニーズがあるのに、なんでこの間は不透明なんだろう?とずっと思っていて。プロジェクト単位で、優秀なタレントが適材適所に集まる仕組みを作りたいと思っています。この仕組みを世界中の人と一緒に作っていくことに今年はチャレンジしたいです。

なるほど!それは面白い。先程伺った個人の色々なバックグラウンド情報も、何かの評価に使えるという事ですよね?例えばその人のライフスタイルが企業とマッチするか、といったこと。良い悪いではなくて、企業側のニーズとマッチするかという判断に使えるかも知れない。それがグローバルであれば、プロジェクトもグローバルでやれる。

(三井・栗原)そうですね。グローバルでやりたいです!(笑)

AIの翻訳技術が進めば言葉の壁も無くなるし。

(三井)そうですね。通信速度が速くなって、テレカンがほぼストレスなく出来るようになり、そこに同時通訳が入ると地理的な制約が減っていく。そうなった時は会社の作り方とか在り方も変わってくると思っていて。エストニアはその点で面白いですね。バーチャルに登記して、バーチャルなオフィスがあって、人もバーチャルに雇って。

人材ビジネスは結構大きな規模なので、サービスレイヤーで取り組むものとして面白いかも知れないですね。なるほど、そんなことを日々やっているんですね。

(三井)日々やってますね(笑)ようやく理解され始めたのかな。

(栗原)まあちょっとずつ。

次のフェーズに向けたCollaboGate(コラボゲート)の動きとは?

現状は色々なネットワーキングを広げている段階だと思いますが、ビジネスとしては、どういった収益モデルを考えているんですか?

(三井)一つは、大企業に向けてのワークショップで、今ここのフレームワークを独自で作っています。僕らにはR&D拠点がいっぱいあるので、そこにシェアしてそこでやってもらう。大企業の人もネットワークやコミュニティに入ってもらう仕組みは、スタートアップらしく機動力を活かして取っていこうと思っています。

今は常勤のメンバーは居なくて、プロジェクトでやっている感じですけど、これからメンバーを増やしていくんですか?そうすると資金調達もしなきゃいけなくなってくる。

(三井)そうですね、本当に今、そこをどうしようか話している最中ですね。
プラットフォームと今やっているところは、近いですけどパッと離すと離れているので、そこをちゃんと合わせて、こういうモデルでやっていくという準備をして、海外の投資家へ話をしていく。

マネタイズはたぶんB to Bからになっていくんですよね。

(三井・栗原)おっしゃる通りです。

(三井)コンサルをやっている方と一緒にパートナー戦略を考えているんですけど、リリースが減っちゃうので、やはり独自で。

ブロックチェーンのエンジニアやキーマンとは、かなりネットワークが出来ていてR&Dの方向性も出来てきた。次はやはり運営体制に入っていかないとですね。

(三井)アドバイスください!(笑)

はい、もちろん(笑)いわゆるプラットフォーマーになれたらすごいですね、バリューがね。

(三井)そういう選択肢が多い世界を作りたいですね。

第2回に続く

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